ドライアイの症状と原因
ドライアイの症状

ドライアイに悩んでいる方が増えています。
単なる疲れ目なのかドライアイなのかを正確に診断するのは眼科を受診してもらうのが一番です。簡単な診断法として、目の疲れがひどくても、一晩寝て翌朝には目の疲れが解消していれば単なる目の疲れと言えるでしょう。しかし、一晩寝たくらいでは解消せず、症状が慢性的にあらわれていると眼精疲労と診断される場合が多いです。
眼精疲労の約60%はドライアイが原因だと言われています。ドライアイでは次のような症状が現れます
症状

- 目が乾く
- 目が重い
- 目がゴロゴロする
- 光がまぶしい
- 目が痛む
- 視界がかすむ
- 視力が低下する
ドライアイになると「目が重い」とか「目がショボショボする」、「目に痛みがある」といった症状を訴えられる方が多いです。
(参照:ドライアイの症状-参天製薬)
ドライアイの原因
ドライアイは目が乾燥することで起こる病気です。
目の表面は常に涙によって守られています。涙の働きで目の表面にある角膜に酸素や栄養を供給したり、ゴミや老廃物を洗い流したり、細菌などの異物の侵入を防いでいます。
ドライアイは、この大切な涙が不足し、目の表面が乾燥することが原因で数々の不快な症状を引き起こしています。(参照:ドライアイの症状)
大切な働きをする涙の成分を分解すると次の三つに分けられます
目の表面にある涙の構造
- 油膜(油層)
- もっとも外側にあるのが油層で、涙の水分が蒸発するのを防ぐ働きがあります。主にマイボーム腺から分泌されます。 (厚さ~0.1ミクロン)
- 涙液層
- 涙の主成分(約95%)が涙液でほとんどは水分です。目を潤す役割があります。 (厚さ6~8ミクロン)
- ムチン層
-
角膜に涙を拡散させる働きがあります、粘膜質で出来ています。
(厚さ0.6~1ミクロン)
ドライアイの原因として、涙の量そのものが減って起こる場合と涙の油分が不足し、涙が乾きやすくなっている場合があります。涙の油分は上図のマイボーム腺から分泌されます。何らかの原因でマイボーム腺の働きが低下しドライアイを発症することもあります。
ドライアイ急増の原因
- まばたきの減少
- パソコンや携帯電話などIT機器を凝視するとまばたきの回数が減ります。まばたきの回数が減ると涙の分泌を促す涙腺の刺激下が減り涙の量が減ってしまいます。IT機器を利用する機会が増えたことが、ドライアイを発症する原因の一つです。
- 空気の乾燥
- オフィスや家庭では冷房、暖房によって温度は快適に保たれていますが、湿度は乾燥しています。空気が乾燥すると目の表面の涙も蒸発しやすくなります。
- ストレス過多
- 現代人を襲う過剰なストレスも涙の分泌を抑制します。また、ストレスによりマイボーム腺の働きが低下し、涙の油分が少なくなり蒸発しやすくなることもあります。
- 生活の乱れ
- 夜型人間はドライアイになり易いです。夜は昼間より涙の分泌量が減ります。涙の分泌量が少ない夜に仕事したり、TVやゲームで目を酷使してドライアイを誘発してしまいます。
(参照:ドライアイとは-ドライアイ研究会)