レーシックとは~LASIK~

視力回復レーザー手術の歴史

視力回復矯正手術の歴史
視力回復矯正手術の歴史

医学的に近視を矯正するには、メガネかコンタクトレンズを使用するしか方法がありませんでした。しかし、以前から手術によって視力を回復する手法が研究されていました。
戦前に日本で初めて行われた視力矯正手術に佐藤式RK(アール・ケー)があります。RKはメスを使って角膜に切り込みを入れ、カーブを平坦化して近視を矯正する手術です。RKはロシアやアメリカで使用するメスをダイヤモンドメスに改良され、世界的に広まりました。
一方、角膜を薄くはがしフラップを作り、フラップの裏面を平坦にして戻すケラトミレイシスという手法が登場しました。この角膜を薄くはがすという手法は現在のレーシック手術に繋がります。視力回復手術にはじめてレーザーが使われたのは、1985年に始められたPRK(ピー・アール・ケー)です。PRKは角膜上皮層をはがしてエキシマレーザーを照射する手法ですが、術後に痛みがあることや矯正効果が少ないことで現在ではほとんど行われません。

視力矯正手術の種類

LASIK(レーシック)
1990年に登場した視力矯正手術。角膜をマイクロケラトームを使って薄くはがし、エキシマレーザーを用いて角膜中央部を照射し、屈折度を調整した後、はがした角膜を戻す手術法(Laser in situ Keratomileusis)
LASEK(レーゼック)
1999年に登場した視力矯正手術。マイクロケラトームを用いず角膜を薄くはがし、エキシマレーザーを角膜中央部に照射し、屈折度を調整した後、はがした角膜を戻す手術法(Laser Sub Epithelical Keratectomy)
PRK(ピー・アール・ケー)
1985年に登場した視力矯正手術。エキシマレーザーを角膜中央部に照射し、屈折度合いを調整する治療法。
佐藤式 RK
1940年頃日本で初めて行われた視力矯正手術。メスを用いて角膜に放射状に切れ込みを入れ、角膜のカーブを平坦化し、近視を矯正する手術法。
Keratomileusis(ケラトミレイシス)
1963年に行われた視力矯正手術。角膜を薄くはがし(フラップ)、はがしたフラップを旋盤などで薄く削って角膜に戻し、近視を矯正する手術法。

1990年代にPRKとALKを融合したレーシック(LASIK)が登場し、エキシマレーザーの高性能化もあって、現在世界中で盛んに利用されています。レーシックに用いられるエキシマレーザーはウェーブフロントという新たな装置の登場でさらに高精度の加工が出来るようになり、質の高い視力回復レーザー手術が行われています。
また、角膜を薄くはがすフラップの作成もレーザーで行うイントラ・レーシックで手術の安全性と精度が向上しています。

レーザー手術で視力が回復するしくみ

角膜にレーザーを照射
角膜にレーザーを照射し角膜の厚さを調整する

近視とは正常な状態(正視)と比べて、網膜よりも手前に像が結んでしまう状態を言います。(参照:近視が起こるしくみ
一般に近視を矯正するのにメガネやコンタクトレンズを用います。これは眼球に像が入る前にレンズによって焦点の位置を後ろにずらし、正しく網膜上に像を結ばせるためです。
手術によって視力回復させるしくみは、このレンズの働きを角膜に持たせようというアイデアです。元々角膜にはある程度の厚さがあるので、角膜を適度に削ることでレンズの働きをさせ、メガネやコンタクトを不要にするわけです。

視力回復レーザー手術の歴史」で紹介した視力回復矯正手術の歴史は、角膜加工法の発展の歴史とも言えます。初めてメスを使って角膜の加工を試みた「佐藤式 RK」法、やがてメスの代わりにエキシマレーザーを角膜中央部に照射する「PRK法」が登場し、マイクロケラトームを用いる「ALK法」と融合して「LASIK(レーシック)」が生まれました
どの手法にしろ、角膜を削り角膜にレンズの働きさせるというアイデアに変わりはありません。

レーシックのメリット・デメリット

メガネを不要にするレーシック手術

メガネやコンタクトレンズなしで視力回復を実現するレーシック手術は、画期的な治療法として日本でも利用者が増えています。スポーツ選手など動作の激しい運動する場合、コンタクトレンズでは運動中に外れるなどのトラブルがあります。そんな有名人がレーシック手術を受けるなど、着実にレーザー手術による視力回復を試みる人が増えています。
しかし、レーシック手術はたくさんのメリットがある一方で、特定の医療機関で感染症が広まる事例が報告されるなど不安を覚えることもあります。レーシック手術の功罪をよく理解し、適切な医療機関で手術を受けるようにしましょう。

レーシック手術のメリット

メガネ、コンタクトが不要になる
レーシック手術により、90%の人は裸眼で視力1.0以上になる
日帰り手術
レーシック手術はほとんど痛みがなく、日帰りで手術を受けられる

レーシック手術のデメリット

健康保険は適用されない
レーシック手術は健康保険は適用されず自由診療となる
価格は医療機関により10万円~50万円と価格差が大きい。
手術が失敗するリスクはある
確率は低いが、手術が失敗したり、合弁症を発症することがある
角膜に傷が残る
他人からは見えないが角膜に微細な傷が残ることにより
像のコントラストが低下したり、「まぶしさ」を感じることがある。

レーシックに用いられるレーザー装置は性能が向上し、安全性や医療の質は格段に良くなっています。しかし、医療従事者の技量や経験などによって問題が発生することもあります。レーシック手術のメリット・デメリットを理解し手術を受けるか判断しましょう。

(参照:レーシック - Wikipedia

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